2/10(土)トークイベントを開催します

タイトル: Still Alive
メインテーマ: 基町で語る
日時: 2018年2月10日(土) 18:00-
※終了後、同じ場所で食事会
チャージ: 500円 (1ドリンク付)

登壇者: 佐々木俊輔(作家)× 仙波希望(都市社会学研究)× 権鉉基(在日朝鮮人)

「基町で語る」とはどういうことなのか? 戦後、広島の「避難所」として立ち上がった基町では、都市のハードコアな問題が、日々、日常的に、そこで生きる人々によって語られてきた。そこには都市が扱いきれなかった、あるいはタブーとしてきた話題も含まれる。その意味で、基町は都市の外部記憶装置であり、歴史書に書かれることのない歴史の現場である。それについて学ぶ、つまり基町で聞き、基町を語るのはよい。しかし、もっとよいのは「基町で語る」、つまり現在進行形の社会の、あるいはごく個人的な問題について語り、言いたいことを言い、笑い飛ばし、新しい歴史を刻むことだ。今回のトークイベントをその始まりとしたい。Still Alive!

佐々木俊輔/作家
1983年広島県生まれ。都市制作室・主宰。2011年、小説「ゆめのみらい」で第27回太宰治賞最終候補。2013年から基町アパートで取材を始める。その成果としてルポ「ヒロシマシティアパート観光案内」(『早稲田文学』2015年秋号・筑摩書房)、同「失われた広島と五月二七日の基町アパート」(『現代思想』2016年8月号・青土社)がある。

権鉉基/在日朝鮮人
1982年生まれ。幼稚園~高校まで広島朝鮮学園で学ぶ。
現在は総聯の専従としての活動と並行して、戦後広島の在日朝鮮人史に関心を持ち、様々なフィールドで研究活動にも携わる。
広島韓国・朝鮮社会研究会編(2010)「戦後広島のマイノリティ立ち退き関係新聞記事資料集」、現代思想2016年8月号掲載「「平和」と「復興」の狭間を生きた在広朝鮮人」などがある。

仙波希望/都市社会学研究
1987年、広島生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程在籍。専攻は都市社会学、歴史社会学、「ヒロシマ」研究。主な論文に「日々の喪失、平和の喧伝」(『現代思想』44(15), 2016年)、「『平和都市』の『原爆スラム』」(『日本都市社会学会年報』34, 2016年)など。